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12月19日(火)
今日の見学は、CRAFT(クラフト=炎芸術研究所)の訪問から始まりました。絵画、彫刻、グラフィックなど陶芸以外の分野のアーティストからアイデアを募集し、それを実際に制作実現することで、磁器制作の分野に新鮮な刺激を与えようという試みで設立された国の機関です。実際、紙のように薄い磁器のプレートを寄せ集めた照明器具や、音楽を奏でることのできる磁器彫刻作品、磁器製の電話機など、思いもよらない豊かな発想の制作物に出会うことができました。
午後はリモージュ市庁舎にアラン・ロデ市長を訪ね、堂々へのご支援に対するお礼を述べました。多忙なところ時間をさいていただいた関係で表敬訪問のつもりでいましたが、我々の活動にたいへん興味と理解を示してくださり1時間余りの熱心な会見となりました。とりわけ、ソサエティーの設立と啓蒙活動について非常に喜んでくださり、是非リモージュにもおこしくださるようにと、受け入れ協力のお約束をしてくださいました。
続いてリムザン地方政府の長官ポーロ・ドゥナノ氏の元にもご挨拶に伺いました。その席で話題となったのは、伝統的な工芸磁器産業に加え現在リムザン地方が今力を入れている、セラミック先端技術の開発でした。現在リモージュ郊外では名古屋大学との協力でセラミック研究センター開設の準備が進められています。セラミック先端技術としてリモージュは、世界で初めて頭蓋骨の再生に適した硬度を変えられるセラミックの開発に成功したそうです。一番大切な頭脳を収める器という意味では、ボックスにも関係のある分野といえるかも知れません。
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